総領事の見聞録第23回

ハロウィン

突然ですが・・・こちらの写真、何かが写り込んでいるのですが・・わかりますか?
 

シアトルは彩りの秋を迎えました。シアトル市内各所では色鮮やかな紅葉が、散り落ちる前にひとときの華やぎを添えています。前回は公邸の花についてご紹介いたしましたが、今回は公邸でのハロウィンについて少しご紹介したいと思います。

アメリカの秋の風物詩でもあるハロウィンの起源は、古代スコットランド・ケルト人の時代に遡るといわれています。秋の収穫を祝うとともに、この時期に家を訪ねてくるという悪霊や悪い精霊から身を守る祭りとして行われた行事だそうで、移民によりアメリカにもたらされ、少しずつ形を変えて現在に至ったとされています。日本でも「お盆」の季節になると、幽霊や怪談が話題にのぼったりしますが、ハロウィンでは、あえて“怖いオバケ”を家に飾ったり自分自身が魔物に仮装してしまうところが、大変ユニークな点です。下の写真のオバケは住宅地に突如出現したものです。昼間でもなかなかですが、夜はかなり迫力があります!
 

ハロウィンのメインイベントといえば、やはり10月31日に子どもたちが近所の家を訪ね歩き「いたずらか、おもてなしか!?」と迫ってくることでしょう。シアトルでは午後5時半ころから親御さんに付き添われた小さな子どもたちがやってきます。午後7時半を過ぎると、中学生くらいの大きな子どもたちが多くなります。公邸の近隣には、玄関先や庭にオバケやカボチャを飾り付けてハロウィンの子どもを歓迎する家が多く並んでいます。今年は公邸の入り口にもそのような目印を出したところ,100人近くの子どもたちがやってきて、お菓子をもらっては意気揚々と引き上げていきました。

日本でもハロウィンの仮装が話題になりましたが、仮装した人たちが大通りで大騒ぎ・・という楽しみ方は、どうやらシアトルでは見られないようです。

公邸の中でも、昨年に続けて今年もハロウィンの飾りつけを行いました。
こちらはお馴染みのジャックオーランタンで、公邸料理人・益子シェフの手作りです。イケメンの表情をしたランタンは昨年のものですが、俳優のロバート・デ・ニーロさんにちょっと似ていますね。二つめは今年のもので、“ランタン用入れ歯”を付けたそうです。アメリカにはカボチャ用の入れ歯があるんですね!後ろの戸棚からはお酒好きの骸骨がこっそりと手を伸ばし、ウィスキーのボトルを狙っています。
 
  


公邸では、お客様が室内に入っていらっしゃったときに「季節の香り」を感じて頂けるように、飾りや花などをその季節のテーマで工夫しています。こちらの写真は、公邸執事が手掛けたハロウィンのテーブルフラワーで、花器は本物のカボチャです。
 
 

10月に入ってから、公邸にも怪しいモノが様々現れました。何しろ1906年に建てられた古い建物ですので、何が住んでいても驚きません。冒頭の写真には、実はお母さんと子どもの幽霊が写っています・・二人の姿が見えましたか?また、草の根サミット(第20回ご参照)で共同議長を務められた、テイ・ヨシタニさんとシャロン・トミコ・サントス州下院議員は、公邸のパックンフラワーに手を噛まれてしまいました!お二人ともどうやらご無事だったようで、安堵しています。階段に現れた幽霊は日本の怖い幽霊としてお馴染みの、映画『リング』の貞子に似ているとかいないとか・・・。
 
 


そういえば、アメリカでも大人気のゲーム『ニンテンドー・スマッシュブラザーズ』の新作に、パックンフラワーが参戦するそうですね。果敢にも、並み居る戦士達に戦いを挑もうとするパックンフラワーを応援したくなりました!

11月に入ると、これらの幽霊や怪物はこつ然と姿を消してしまいました。来年の10月になれば、またどこからともなく姿を現すのでしょうね。