テツデン・カシマ博士(ワシントン大学名誉教授)の叙勲受章
平成29年11月3日
11月3日、日本政府は、平成29年秋の外国人叙勲において、テツデン・カシマ博士(ワシントン大学名誉教授)に旭日小綬章を授与することを発表しました。同氏への叙勲は、日系人社会学や歴史に対する理解促進や、アメリカ合衆国における日系人の地位向上に寄与された功績によるものです。
- 賞賜:旭日小綬章
- 功績概要:アメリカ合衆国における日系人の地位向上に寄与
- 氏名:テツデン・カシマ
- 主要経歴:
- ワシントン大学アメリカ民族学部名誉教授(平成28年~現在)
- ワシントン大学アメリカ民族学部教授(平成14年~平成28年)、同大学社会学部非常勤教授
- ワシントン大学アメリカ民族学部准教授(昭和62年~平成14年)
- ワシントン大学アジア系米国人研究プログラム・ディレクター及びアメリカ民族学部講師(昭和51年~昭和62年)
- 龍谷大学客員研究員兼講師(昭和56年)、山口大学準教授(平成3年~平成5年)
功績概要
テツデン・カシマ博士(Ph.D.、社会学)はアジア系米国人研究において、全米的かつ国際的に認められた先駆者です。同氏の第二次世界大戦中の日系米国人の強制収容や米国における仏教、日系移民の経験に関する学究研究は、アジア系米国人史の理解促進に多大なる貢献をしてきました。同氏の代表的な著作としては、「米国における仏教:民族信仰団体の社会的構造」や「裁判なき判決:第二次世界大戦中の日系人の収監」等があります。
学術上の業績に加え、同氏は当地の日本人・日系人コミュニティにおいても顕著な貢献を行ってきました。平成9年、同氏は、第二次世界大戦中、法律を遵守していた日系人を強制収容所へ送還することを命じた大統領令第9066号について考える「追憶の日(Day of Remembrance)」をワシントン大学の年中行事として確立させました。また、平成20年、強制収容のため学業を終えることができなかった449名の元日系ワシントン大学学生に名誉学位を授与したイベント「ロング・ジャーニー・ホーム」や、平成26年、ワシントン大学における日米友好の象徴として日本から米国に贈られた桜寄贈100周年記念式典の企画においても重要な役割を果たしました。
学問の世界や日系米国人コミュニティへの長年にわたる貢献を通して、同氏はこれまで長く求められてきた米国史における日系米国人・移民の歴史に関する関心、認識を高め、日米関係に貴重かつ永続的な影響を及ぼしました。
学術上の業績に加え、同氏は当地の日本人・日系人コミュニティにおいても顕著な貢献を行ってきました。平成9年、同氏は、第二次世界大戦中、法律を遵守していた日系人を強制収容所へ送還することを命じた大統領令第9066号について考える「追憶の日(Day of Remembrance)」をワシントン大学の年中行事として確立させました。また、平成20年、強制収容のため学業を終えることができなかった449名の元日系ワシントン大学学生に名誉学位を授与したイベント「ロング・ジャーニー・ホーム」や、平成26年、ワシントン大学における日米友好の象徴として日本から米国に贈られた桜寄贈100周年記念式典の企画においても重要な役割を果たしました。
学問の世界や日系米国人コミュニティへの長年にわたる貢献を通して、同氏はこれまで長く求められてきた米国史における日系米国人・移民の歴史に関する関心、認識を高め、日米関係に貴重かつ永続的な影響を及ぼしました。