山田忠孝博士(元ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバルヘルス部門総裁)平成30年秋の叙勲受章

2018/11/3
11月3日、日本政府は、平成30年秋の外国人叙勲において、山田忠孝博士(元ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバルヘルス部門総裁)に旭日重光章を授与することを発表しました。同氏への叙勲は、国際保健分野における日本の貢献の向上や、同分野における日本の官民協力関係強化に寄与した功績によるものです。
  • 賞賜:旭日重光章
  • 功績概要:国際保健分野における日本の貢献の向上及び同分野における日本の官民協力関係強化に寄与
  • 主要経歴:
    • ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバルヘルス部門総裁
    • 武田薬品工業株式会社チーフメディカルサイエンティフィックオフィサー
    • ミシガン大学医学部内科学教授

功績概要
山田忠孝博士(Ph.D.、医学)は日本で出生後、昭和35年に渡米し、昭和42年にスタンフォード大学歴史学士、昭和46年にニューヨーク大学医学博士号を取得後、ヴァージニア医学校内科及びカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部消化器学科で経験を積みました。昭和58年から平成8年の間、ミシガン大学医学部内科学の教授を務め、日本から研究生を積極的に受け入れるなど、若手研究者の育成に尽力しました。また、消化器学科の教科書の著述・編纂事業にも熱心に取り組み、代表作「Textbook of Gastroenterology」は全米の大学の医学部消化器学科の学生だけでなく、日本の医学生の間でも現代消化器学の必須本と考えられています。
平成18年から平成23年の間、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のグローバルヘルス部門総裁として国際保健分野における日本政府の国際的イニシアチブの策定に大きく貢献されました。野口英世アフリカ賞設立への貢献に加え、平成20年の北海道洞爺湖G8サミットにおける国際保健のアジェンダ策定に向けて、同年に医療政策機構と世界銀行の共催によって開催されたグローバル・ヘルス・サミットにゲイツ財団の代表として出席し、国際保健分野における今後の日本の貢献についての提言を行い、G8の間で保健システムを強化していくとの洞爺湖サミットの首脳間合意に結実しました。
また、同氏は発展途上国に住む人々の健康改善のための新薬開発を目的とした日本政府と企業間の革新的な協力関係構築においても重要な役割を果たしました。平成24年には、官・企業・学術界が部門の垣根を越えて連携し政府と民間が共同で資金を拠出する世界初の製品開発に特化した国際保健分野の公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT基金)の設立に尽力し、国際的な官民連携による製品開発を促す革新的な資金拠出メカニズムの構築に貢献しました。この取り組みは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援によって実現されたものです。