当地コミュニティ指導者3名の総領事表彰受賞について

平成31年1月31日
2018年12月14日,在シアトル日本国総領事公邸にて行われた天皇誕生日レセプションにおいて,地元日系コミュニティーへの貢献及び日米関係促進への寄与があったとして,地元関 係者3名に対して総領事表彰が授与されました。受賞者は以下の通りです (アルファベット順):
 

 
  1. ミナ・ミラー氏 (Ms. Mina Miller
プロのピアニストであるミラー氏は,1998年,夫のデイビッド・サブリット氏と共に,ホロコーストに思いを馳せるコンサートを実施をするため「Music of Remembrance 」(追悼の音楽)」を設立しました。同団体の活動により,ホロコーストの犠牲者によって作曲された多くの楽曲が発掘され,よみがえりました。また,彼女はホロコーストをテーマとする新しい曲の創作にも意欲的に取り組んでいます。さらに日系人の強制収容など,人種差別や偏見によって引き起こされたその他の悲劇についても取り上げるなど,その活動の輪を広げています。「Music of Remembrance」はシアトル市において,音楽というユニークな手段を通じて人々の感情や思いを促す芸術上欠かすことのできないものとなっています。
 

      2. ダイアン・ナラサキ氏  Ms. Diane Narasaki
ナラサキ氏は2018年11月に退任するまで長年にわたり,歴史的にも長く規模的にも全米最大級のアジア・太平洋系コミュニティー団体である「Asian Counseling and Referral Service(ACRS)」の事務局長を務めました。「ACRS」は,文化の違いに配慮した支援や社会正義の実現を目指す活動を,年間3万5千人以上に対して約40ヶ国語で提供している団体です。ナラサキ氏のアジア・太平洋系コミュニティーのニーズや権利拡大における貢献については広く認知されており,同氏はオバマ前大統領によってアジア・太平洋系米国人諮問委員会委員にも任命されました。


      3. スコット・オキ氏  Mr. Scott Oki
オキ財団会長として,オキ氏は日系人のアイデンティティー及び日系人史の保護やその教育促進のため,自らの時間や私財,情熱を捧げてきました。同氏は第二次大戦中の日系人強制収容史のデジタル化プロジェクトである非営利団体「デンショウ(伝承)」を発案し,設立しました。また,アジア系米国人の幹部養成プログラムである「Executive Development Institute(EDI)」を立ち上げた他,ワシントン州における数多くの慈善団体や非営利団体を支援してきたことでも知られています。さらに,米日財団が毎年開催している日米リーダーシップ・プログラム(USJLP)を通して,日米関係の促進にも多大なる貢献を行なっています。

総領事表彰は日米友好関係の促進における顕著な功績と貢献を称えるため,授与されるものです。