第46回シアトル桜祭・日本文化祭

令和3年5月11日
4月9日から11日の3日間にかけ、シアトル市の春の風物詩である第46回シアトル桜祭・日本文化祭(以下、桜祭)[http://cherryblossomfest.org/?page_id=730]がオンラインで開催されました。徳島県の阿波踊りの軽快なお囃子と躍動感のある踊りの映像が祭のオープニングを飾り、それに続いて、桜祭実行委員会と例年桜祭の会場となっているシアトルセンター、シアトル市のジェニー・ダーカン市長からの挨拶がありました。当館の稲垣総領事からも御挨拶を申し上げ、長年続く桜祭の歴史と実行委員会のご尽力に敬意と感謝を表しました。
 

【桜祭の実行委員会とシアトルセンターからの開会挨拶の様子】
 
【シアトル市のジェニー・ダーカン市長、当館の稲垣総領事からの挨拶の様子】

新型コロナウィルスの影響により、今年の桜祭では実際に桜を見て楽しむことができませんでしたが、デジタルアーティストであるタミコ・ティール氏による桜のAR(拡張現実)を体験できるコンテンツの発信も行われました。更に、イベント初日には、桜祭の歴史を伝える映像のほか、日本の伝統的な文化・芸能の実演や、日本に関連する当地のコミュニティーの紹介などが行われました。
 

【タミコ・ティール氏のAR技術による桜の映像作品】
 

【桜祭の発足から現在までの歴史上のハイライトの紹介】
 

【淡交会シアトル協会による茶道の紹介】

【Seattle Kokon Taikoによる寿獅子の演奏】

2日目には、「日本地域博-匠魂-」というテーマで、福島県、和歌山県、兵庫県、広島県、福岡県そして沖縄県の県人会による各地域・文化の紹介が行われました。また、シアトルセンターにあるマッコーホールにおいて、建物の外を通る通行人に向けたPRを行うため、日本地域博や東京オリンピック・パラリンピックの紹介パネルの物理的な展示も行われました。
 

【シアトルセンターのマッコーホールにおける東京オリンピック・パラリンピックのポスター展示】

【静岡県、東京都、青森県について紹介する日本地域博のパネル展示】

3日目には、武術や音楽演奏、絵本の読み聞かせや工芸、日本食(寿司)の料理教室などの様々な文化プログラムが続きました。
 

【アニメーション作家ジェフ・チバ氏による、絵本作品「ノリ君と彼の美味しい夢」の読み聞かせ】

【シアトルの日本食レストラン「マネキ」のジーン・ナカヤマ氏による寿司の作り方教室】

【Fujima Dance/Music Ensembleによる日本舞踊の実演】

【Shintokan Dojoによる剣術演舞】

桜祭では、当館の協力の下、NHK WORLD-JAPANとの共催によるNHKのドキュメンタリー映像の上映も行われました。日本の食のトレンド特集のほか、アメリカ人ジャーナリストが日本人の祖父の形跡をたどる旅への密着取材、青森県で地域のために笹餅を作り続ける93歳の桑田ミサオさんの愛らしい物語、国際的なアニメーター宮崎駿氏の10年間に渡るアニメ制作の記録など様々なコンテンツが 提供されました。
 
 

【菓子職人 桑田ミサオ/餅ばあちゃんの物語】

【宮崎駿の10年】

【消えた祖父の謎を追う~戦後も隔離された日本人~】

桜祭の映像コンテンツはNHK WORLD-JAPANの映像作品も含め、開催期間後も桜祭のホームページ上で公開されており、どなたでもいつでも無料で閲覧することができます。桜祭の期間中に参加できなかった皆さんも、日本の文化や歴史、そして現在を学ぶことができる様々なコンテンツを是非お楽しみください。
来年に向けて、パンデミックが収束し、現地で満開の桜を楽しむことができる桜祭が開催されることを祈念するとともに、当館も引き続き協力してまいります。
 
シアトル桜祭・日本文化祭ホームページ
 [http://cherryblossomfest.org/?page_id=730]