令和5年春の外国人叙勲(ジュディス・ナンシー・ラビノヴィッチ・モンタナ大学辛島吏冠講座日本文学文化名誉教授)
令和5年4月28日

日本時間4月29日、日本政府は令和5年春の叙勲において、ジュディス・ナンシー・ラビノヴィッチ・モンタナ大学人文科学部辛島吏冠講座日本文学文化名誉教授に旭日中綬章を授与することを発表しました。同氏への叙勲は、日本語・文化教育及び学術研究などの日本学を通じた日本・アメリカ合衆国間の学術交流及び相互理解の促進に大きく寄与された功績によるものです。
賞賜: 旭日中綬章
功績概要: 日本・アメリカ合衆国間の学術交流及び相互理解の促進に寄与
主要経歴:
モンタナ大学人文科学部辛島吏冠講座日本文学文化名誉教授
元 モンタナ大学人文科学部日本語課程長
功績概要:
ラビノヴィッチ教授はアメリカ合衆国において半世紀以上にわたり日本学、日本の言語・文化・文学に関連する教育・研究の発展に貢献され、日本・アメリカ合衆国間の学術交流及び相互理解の促進に大きく寄与されました。23年間教授職を務められたモンタナ大学では、同州初の4年課程の日本語・日本文学プログラム設立と発展に寄与され、産業界及び学術界の幅広い分野で活躍する人材を輩出し、うち数十名は大学院へ進学しました。ラビノヴィッチ教授は、オハイオ州立大学、イエール大学、オークランド大学においても教鞭を執ったほか、モンタナ大学在籍中には、国際日本文化研究センターによる英文学術誌「Japan Review」の審査委員及び全米日本語教育学会役員、全日本日本語教育学会奨学金選考委員も務められました。教育活動に加え、ラビノヴィッチ教授の日本の漢詩・詩学研究及び出版論文は国内外で高く評価されおり、日本古典文学の豊かさと広がりを世界へと普及することに尽力されました。さらにモンタナ州と熊本県の姉妹提携においても、日本の多くの大学との連携推進をはじめ、さまざまな学術及び文化交流活動に従事されました。
2015年退官以降はモンタナ大学辛島吏冠講座日本文学文化名誉教授として、日本学及び日本語・文化の研究活動を通じ、今もなお日本・アメリカ合衆国間の友好関係の推進に貢献されています。なお、ラビノヴィッチ教授はアメリカ合衆国における日本学への貢献が認められ、2017年に外務大臣表彰を受賞しました。