ジュディス・ナンシー・ラビノヴィッチ・モンタナ大学人文科学部辛島吏冠講座日本文学文化名誉教授への叙勲 伝達式

令和5年9月19日、総領事公邸においてジュディス・ナンシー・ラビノヴィッチ名誉教授に対する勲章伝達式及び祝賀レセプションが行われ、旭日中綬章が授与されました。同式典には、ラビノヴィッチ教授の御家族や御友人が出席しました。

ラビノヴィッチ教授への叙勲は令和5年4月29日に発表され、日本語・文化教育及び学術研究などの日本学を通じた日米関係の促進に大きく尽力された功績によるものです。本式典では、稲垣総領事が勲記とともに勲章を授与し、日本・アメリカ合衆国間の学術交流と相互理解への寄与を称える祝辞を送りました。そして、ラビノヴィッチ教授の教育及びアウトリーチ活動、研究への貢献、日本語学・文学の学修と研究推進の為の職業奉仕活動への貢献に対する感謝の言葉を述べました。

その後、ラビノヴィッチ教授は答礼を述べ、モンタナ大学での革新的な日本語学士課程設立をはじめとした教育活動やプログラム構築への尽力、漢詩を中心とした日本古典文学の先駆的な学者・翻訳者として現在も継続している学術研究活動について触れました。ラビノビッチ教授は、長年にわたり築いてきた日本学の教授、同僚、学生との貴重で刺激的な縁や、日米の非営利教育団体や政府・専門機関、大学などとの繋がりが、自身の学術・研究生活を育んだと振り返り、これらすべての人々や組織から受けたかけがえのない支援に深い感謝の意を表しました。最後に、熊本外語専門学校の創立者として長年理事長を務め、1990年代初頭にモンタナ大学初の4年制日本語課程の開設を可能にした辛島吏氏への追悼の言葉も述べられました。