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イベント報告

東北地方太平洋沖地震に係る犠牲者追悼式(3月19日 於シアトルセンター・神戸ベル)

 3月19日、シアトル・センター「神戸の鐘」前広場において、東北地方太平洋沖地震による犠牲者及び被災者を悼む追悼式典がKING-TVニュースアンカー、ローリー・マツカワさんの司会で行われました。この式典は、今回の震災にあたり、当地日系団体・日本関連団体が組織したコミュニティ・グループ「SeattleJapanRelief.org」の主催によるもので、クリスティン・グレゴワ知事、ジム・マクダーモット連邦下院議員、ダリル・スミス・シアトル副市長をはじめとする政界、経済界、コミュニティの代表者等約400名が出席しました。

 式典の中で太田総領事は、「今回の震災で亡くなった方々、行方不明となっている方々に哀悼の意を表します。私たちの悲しみは英語でも日本語でも表現することができません。今回の震災にあたり、シアトル市民、ワシントン州民、米国民から数多くの弔辞をいただき、心から感謝しています。日本は、相互扶助の精神と秩序立った行動で、かつてないほど全国民が一致して取り組んでいます。被災地の復興には数年の月日と多くのエネルギーを要するでしょうが、日本国民は必ずやこの試練を克服できるものと信じています」と復興への決意を誓いました(挨拶文の全文はこちら)。

 また、次に挨拶に立ったクリスティン・グレゴワ知事は、「670万のワシントン州民を代表して、地震及び津波の被災者に対し心からの哀悼の意を表します。日本国民とワシントン州民の将来は強い絆で結ばれており、太平洋をはさんだ隣人である日本人の方々の苦しみは、我々にとって決して他人事ではありません」と述べました。更に、当地企業・個人より現在までに7百万ドルの支援の申し出があったことを紹介しつつ、州民に対して、被災者に対する更なる支援を行うよう呼びかけました。

 長年にわたり日米関係の促進に尽力されてきたジム・マクダーモット連邦下院議員は、過去20年間にわたる同議員と日本の国会議員との交流のエピソードを紹介した上で、「阪神淡路大震災については我々の記憶にも新しいところですが、今回の地震はそれを遙かに上回る規模です。かかる規模の震災からの復興には数年を要するでしょう。得てして私たちはメディアが報道しなくなると、忘れてしまう傾向がありますが、決して被災された日本人の友人たちのことを忘れることなく、復興に向けてこれからも長年にわたり心を寄せていくことが重要です」と述べました。

 その後、シアトル高野山仏教会の今中大定師による読経と講話があり、最後に同師が神戸の鐘を突くと、来賓や出席者がそれに続き、式典は終了しました。

 なお、式典終了後、被災者へのメッセージを書くテーブルが準備された他、「米国赤十字社」、「ピース・ウィンズ・アメリカ」、「YMCA」によるブースが設けられ、シアトル・センターを訪れた市民や観光客に募金を呼びかけました。

※写真提供:北米報知紙