領事館安全情報
在留邦人の皆様へ
在シアトル総領事館からのお知らせ
2010年2月17日
なりすましメールを利用した借金名目詐欺に関する注意喚起
1.先ごろ、シアトル市在住の方から当館に対し、「知人になりすました者から、困っているので資金援助して欲しい。至急イギリスのロンドンに送金して欲しいなどとするEメールが届いた。知人に確認した結果、なりすましメールを利用した詐欺であることがわかった。」との情報が寄せられました。
2.当該Eメールに記載されていた内容は概略以下のとおりで、差出人として表示されたEメールアドレスは、シアトル市内に実在する日系人の方(以下「Aさん」と記載)が実際に使用しているものでした。
「重い病気にかかったいとこを看病するため、急遽英国に来ることになって、今ロンドンに滞在している。いとこは手術が必要であるが、そのデポジット等に3,500ドル程度必要であり、急な渡英で十分な持ち合わせがないので、借金をお願いしたい。帰国後すぐに返済するので、英国ロンドンに、マネーグラムかウエスタン・ユニオン銀行の送金サービスを利用して、至急送金して欲しい。今送っているEメールアドレスのアカウントにはアクセスできず、別のアカウントのEメールアドレス(@より前のアカウントは同一)しか利用できないので、こちらに返信して欲しい。」
こうした文面のあとに、送金手続きに必要な情報として、受取人氏名(日本人氏名)、国等が記載されています。
日本人氏名のうち、姓はAさんと同一でした。
3.上記EメールについてAさんに確認したところ、内容は全く事実に反する
ことが判明しましたので、知人になりすまし、借金を名目に金を騙し取ることを目的とした詐欺メールと判断しました。
なりすましメールは、たびたびこのような詐欺の手段として利用されるこ
とが判明しています。例え内容が情に訴えるようなものであっても、安易に信じて送金したりすることは禁物です。このようなEメールを受け取った場合は、なりすましメールを利用した詐欺の可能性がありますので、必ず本人に確認するなど、必要な措置を講じてください。