領事館安全情報
在留邦人の皆様へ(シアトル総領事館からのお知らせ)
在シアトル総領事館からのお知らせ
2010年5月4日
インターネットを利用した物の売買に関する注意喚起
1.最近、シアトル市近郊において、インターネットの地域情報コミュニティサイト「Craigslist」の「For Sale」コーナーに、不用品の販売を掲示していた利用者が、殺人等の凶悪犯罪被害に遭う事件が連続発生しています。
2.4月28日には、同コーナーに指輪の販売を掲示していたピアース郡エッジウッド在住の男性が、買い手と信じて自宅に招き入れた犯人等により、家族の目の前で射殺されるという痛ましい事件が起こっています。 報道によるとこの男性は、リストを見て「母の日のプレゼントが欲しい。」と連絡してきた女性に自宅住所を教え、やって来た女性と同伴男性を自宅の中に招き入れました。ところがこの2人は実は強盗で、男性や家族にけん銃を突き付け、また、他の共犯者2名を加えて男性宅で強盗を働き、挙句に男性をけん銃で射殺した模様です。 また4月25日には、スノホミッシュ郡レイクスティーブンスにおいて、同じくリストにテレビの販売を掲示していた男性が、買い手と信じて自宅に招き入れた犯人等にけん銃を突き付けられ、強盗の被害に遭う事件が起こっています。 これら二つの事件は、いずれも女性1人を含む男女4人組による犯行で、警察では同一犯と見て捜査中ですが、3日現在まだ検挙に至っていません。
3.コミュニティサイトの売買コーナーは、不用品の売買をする上でとても便利な手段ですが、これを犯罪に利用しようとする者も後を絶たず、度々これらサイトに関連する犯罪が報じられています。 インターネットを通じた物の売買等の取引は、簡便である一方で、取引相手の素性がわからず、悪意を持って接触してくる相手を見分けることが困難という面を併せ持っています。 よって、もし利用する場合は、その危険性を十分認識した上で、
- 取引相手に安易に住所、電話番号等を教えない
- 取引で接触する場合は、多くの人が出入りする公共の場所を指定する
- 取引先には単独ではなく複数で出向く
など、被害に遭わないための対策をとることが大切です。