領事館安全情報
在留邦人の皆様へ(シアトル総領事館からのお知らせ)
在シアトル総領事館からのお知らせ
2010年8月19日
卵によるサルモネラ菌中毒に関する注意喚起
1. 米国疾病管理対策局(CDC)等によると,米国各地で卵によるサルモネラ菌中毒が報告されています。感染源の疑いある卵について,現在卵会社が自主回収作業を行っていますが,8月18日現在,カリフォルニア州で266件,コロラド州で28件,ミネソタ州で7件のサルモネラ中毒が報告されており,アリゾナ州,ネバダ州,イリノイ州,テキサス州,ウィスコンシン州でもサルモネラ菌中毒に似た症状が報告されています。感染源の疑いある卵は,調査によりアイオワ州の会社から出荷されたものであることが分かっており,ワシントン州,オレゴン州のほか,カリフォルニア州,コロラド州,ミネソタ州,アーカンソー州,アリゾナ州,ジョージア州,アイオワ州,イリノイ州,オクラホマ州,ミズーリ州,ネブラスカ州,ネバダ州,テキサス州,ユタ州,ウィスコンシン州の食品卸販売業者や食品サービス会社への出荷が確認されています。これら卵は,Lucerne,Albertson, Mountain Dairy,Ralph's,Boomsma's, Sunshine,Hillandale, Trafficanda, Farm Fresh, Shoreland, Lund, Dutch Farms,Kempなどのパッケージ名で販売されていますが,問題の卵の製造日・流通日などは現在のところ分かっていません。
2. サルモネラ菌の中毒症状は,通常感染源の食物・飲物の摂取から約12時間~72時間で発熱,腹痛,下痢が起こり,症状が4日~7日続きます。通常は抗生物質の投与がなくても回復しますが,年配者や幼児,免疫力の低下した人たちの場合は,重度の症状が出て,抗生物質を投与しないと死亡に至ることもあります。
3. 卵によるサルモネラ中毒を予防するために,卵の調理等に当たっては以下の点に気をつけてください。
(1) 卵は常に華氏45°F (摂氏7°C) 以下の温度で冷蔵庫に保管する。(2) 割れた卵,汚れた卵は避ける。
(3) 調理していない生の卵に触れた後は,手や調理器具,調理場所を洗剤で洗う。
(4) 卵は、白身・黄身ともに完全に調理し,調理後は速やかに食べる。
(5) 卵を2時間以上,暖かい場所や室内温度の状態に置かない。
(6) 食べきれなかった卵を使った料理は,即座に冷蔵庫で保管する。
(7) 生卵は食べない。
(8) レストランで食事をするときは,生卵・半生・低温殺菌をしていない卵を使った料理(例:オランデーズソースやシーザーサラダのドレッシング等)を避ける。
参考:CDCホームページ http://www.cdc.gov/Features/SalmonellaEggs/