領事館安全情報
東北地方太平洋沖地震情報(第13報)
在シアトル日本国総領事館
平成23年4月7日12時00分
※以下日時は日本時間。首相官邸、関係省庁及びエアラインの情報に基づく。
1.地震発生日時:平成23年3月11日14時46分頃
2.震源及び規模(推定):三陸沖(牡鹿半島東南東130km付近、深さ約24km)M9.0(暫定)
最大震度7(宮城県北部)、関東でも震度5強を観測
3.被害状況
(1)死者12,690名、行方不明14,736名、負傷者4,224名 (警察庁7日20時00分)
(2)東北、関東地方を中心に、建築物の全壊48,550、半壊10,010、浸水4,352、全焼84、半焼4、一部損壊144,081。(警察庁7日20時00分)
(3)東京電力福島第一・第二原子力発電所について、前回からの進展経緯は以下のとおり。
ア 5日、福島第一原子力発電所2号機取水口付近のピット側面のコンクリート部分からの漏水に関し、ピット周辺に穴を開け、凝固剤を注入。6日、同機からの汚染水の海への流出停止を確認。引き続き止水作業を継続。敷地内において、3月25日、28日に採取した土壌の分析を行った結果、プルトニウム238、239、240を検出。7日、1号機に関しすべての弁を開放し、原子炉格納容器内へ窒素ガス注入を開始。2号機、3号機、4号期に関し、使用済み燃料プールへの注水を実施。
福島第二原子力発電所については、全号機が冷温停止中。
イ 福島県内において産出された非結球性葉菜類及び結球性葉菜類(ホウレンソウ、カキナ、コマツナ、キャベツ等)、アブラナ科の花蕾類(ブロッコリー、カリフラワー等)について、当分の間の摂取制限。また同県内において産出された非結球性葉菜類、結球性葉菜類、アブラナ科の花蕾類及びカブ、原乳について、当分の間の出荷制限。茨城県において産出された原乳、パセリ、ホウレンソウ、カキナ、栃木、群馬県において産出されたホウレンソウ及びカキナ、千葉県旭市において産出されたホウレンソウ、チンゲンサイ、シュンギク、サンチュ、セルリー、パセリ、千葉県香取市及び多古町において産出されたホウレンソウについて、当分の間の出荷制限。(4月7日現在)
ウ 水道水については、4月6日までに福島県内で採取した水道水中の調査で「乳児用の指標値(放射性ヨウ素)」を超過する値はなかった。摂取制限については1日、飯舘村、南相馬市、いわき市、伊達市ともに乳児を含む摂取制限が解除された。尚、指標値を超える水については、生活用水としての利用には問題はない。一時的に飲用しても健康に影響が出る可能性は極めて低く、代わりの水が確保できなければ飲んでも問題はない。(4月7日現在)
※農林水産省/福島第一原子力発電所事故による農畜水産物等への影響
http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/index.html
4.交通状況
(1)東北新幹線及び東北のJR在来線の多く及び関東のJR在来線の一部が運転見合わせ。首都圏のJR線、地下鉄及び私鉄は計画停電等により本数を減らして運転。
(2)羽田空港:通常運用。
成田空港:通常運用。
仙台空港:救援機のみ3,000m滑走路24時間運用中。
花巻空港:通常ダイヤ。救難機等の増大に対応するために24時間運用中。
(3)高速道路は、常磐道が一部通行止め。(7日10時00分)
(4)12日(当地時間)以降、シアトル・タコマ空港発成田行きのUA875便及びデルタ航空295便共に通常の運航。
5.被災者の救助
警察庁、防衛省、海上保安庁、消防庁による救出等総数は、26,666名(7日17時00分)
(追加情報)
宮城県沖を震源とする新たな地震情報
※以下日時は()を除き日本時間。首相官邸、関係省庁の情報に基づく。
1.地震発生日時:平成23年4月7日23時32分頃
2.震源及び規模(推定):宮城県沖(深さ約40km(暫定値)) M7.4(暫定値)
震度6強(宮城県北部、中部)、震度6弱(岩手県沿岸南部・内陸南部、宮城県南部)、震度5強(岩手県内陸北部、福島県中通・浜通)
3.被害状況
(1)負傷者4名 (警察庁8日01時00分)
(2)火災4件、うち2件は鎮火済み。(警察庁8日01時00分)
青森県、岩手県、秋田県は全域、宮城県の一部、山形県の一部で停電中。(原子力安全保安院8日01時12分)
(3)原発関係施設: 福島第一、第二原発ともに今のところ異常なし。(原子力安全保安院8日0時15分)女川原発2号機で冷却ポンプ停止中。(原子力安全保安院8日0時51分)