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在シアトル総領事館
平成24年4月5日更新
百日咳(Whooping Cough)の流行に関する注意喚起
- ワシントン州保健省は、全てのティーンエイジャー及び大人に対して百日咳の追加免疫剤投与を呼びかけ
4月3日、ワシントン州保健省長官は、ワシントン州における百日咳患者が劇的に増加し、流行レベルに達していることを発表しました。2012年3月31日現在、州内の23郡内で640件もの症例が確認されており、これは昨年同期の94件と比較して大幅増であるほか、過去数十年間でも最も高い数値と見られています。
保健省長官は、「百日咳は、特に乳児にとって危険な病気であり、時に大人や他の家族を介して感染する。」として、ワクチン接種に至らない乳児を感染から守るため、「Tdap」と呼ばれる追加免疫剤の投与を受けていない全てのティーンエイジャーと大人に対し、これを受けるよう強く呼びかけました。子どもが受けたワクチンは、時とともにその効果が薄れるため、全ての大人及び子どもがワクチン接種を受けること、特に11歳以上の者で、12か月未満の乳児と接触するおそれのある父母、きょうだい、祖父母、医療従事者、保育従事者は、このTdapの接種を受けることが強く望まれています。
一方州保健省医師は、多くの大人がワクチン接種の必要性を理解していないこと、また、予防接種を受けたと勘違いしていることを指摘し、「ホームドクターとともに、自身の最新のワクチン接種状況を確認すること。健康上のマナー(咳をする際は口元をカバーする、体調がすぐれないときは休むなど)を守ること。」を強調し、感染の拡大防止を呼びかけています。
《百日咳》
直接感染性の高い呼吸器疾患で、咳やくしゃみから感染が広がる。全ての世代に感染の可能性があるが、特に乳児が感染した場合は重篤な症状となることがある。感染した場合、風邪のような症状の後に、重く長い咳が数週間続く。大人が感染したときは、軽い症状で済む場合もあるが、それでも周囲に感染を広げる可能性がある。
