領事館安全情報
在留邦人の皆さまへ(シアトル総領事館からのお知らせ)
在シアトル総領事館
平成25年7月15日更新
夏季の防犯対策について
夏の到来とともに陽気に誘われて外出の機会が多くなりますが,折角の外出の機会に犯罪に遭うことのないように,下記の事項を参考にしてしっかりとした防犯対策を講じましょう。ちょっとした心掛けにより、犯罪の被害を未然に防ぐことができるものです。
1.「車上狙い」対策
(1)放置した駐車車両の車内から金品を盗む「車上狙い」の被害が多発しています。被害の場所は、路上やレストラン駐車場等が多く、被害品として現金やパソコン、旅券等が報告されています。またそのほとんどは、車内に貴重品入りのバッグ等を置いていたところ、窓ガラスを割られて被害に遭ったものです。
(2)車上狙いの被害に遭わないために、以下の意識を持つことが肝要です。
① 当地における窃盗事件の発生率は日本より高水準にある。
② 車内は安全な荷物の保管場所ではない。
③ 旅券の保管・管理には特に注意。査証を取得して当地に滞在している場合、旅券を盗まれると、本邦に帰って査証を再取得しなければならないなど多大な負担が生じることも。
(3)被害を避けるため、具体的には以下の点を心がけましょう。
① 駐車場所に気を配る。施錠は確実に。
可能な限り、屋内駐車場や管理人がいる場所への駐車を優先し、こうした場所がない場合は、人や車の往来があり、周囲から目が届く場所、夜間であれば街頭の明かりが十分届く場所などを選んで駐車しましょう。また、短時間でも確実に車は施錠しましょう。
② 車内には荷物や貴重品を置かない。
バッグ、現金やカーナビ(GPS:取付用の器具も含む)などはもちろん、ポケット付きの上着(パーカーやジャケット)などもフロントシートの上など車外から見える位置に置いたままにして車から離れることは避けましょう。たとえ中に貴重品がなくとも、犯人が「金目の物があるかもしれない。」と思い、犯行に及ぶ可能性があります。
③ 車内にガレージ・オープナーを置いたままにしない。
最近の侵入窃盗の手口の一つに、「駐車車両からガレージ・オープナーを盗み、車内に置いてある自動車の登録証(保険証)から車の持ち主の自宅住所を割り出す。その後、車の持ち主の自宅に行ってガレージから侵入、屋内で盗みを働く。」というものがあります。こうした犯行は、映画館の駐車場等、車の持ち主がしばらくは自宅に帰らないと強く推察されるような場所で多く発生しています。ガレージ・オープナーはできるだけ身につけるようにしましょう。
④ 「トランク」は必ずしも安全な保管場所ではない。
トランクは車外から荷物等が見えないため、車内に荷物を置くよりは被害に遭う確率は低くなります。ただし過信は禁物です。やむを得ずトランク内に荷物を置く場合でも,目的の場所で駐車した後にトランクへ荷物を納めることは避け、前もって、又は別の場所で行うようにしましょう。駐車場で荷物をトランクに入れるところを見られ、盗難被害に遭った事例もあります。
2.「自転車盗」対策
当地では一般的に自転車は日本よりも高価なもので、ネット上でも高額で取引が行われています。自転車に関しては日本以上に高い防犯意識が求められます。
① たった1分間でも自転車から離れる際は必ず施錠する。
施錠のない自転車を盗むのは1分もかかりません。近所の商店で「ほんの1分間」の買い物をするときであっても,必ず施錠する習慣をつけましょう。
② 防犯登録を励行する。
当地でも日本と同様に自転車を防犯登録することができます(有料)。万が一自転車が盗まれた場合でも,自転車に貼付された登録情報を元に各地の警察が所有者を特定することができます。詳しくはhttp://www.nationalbikeregistry.com/ をご参照ください。
③ 保管するときはタイヤホイールを取り外しておく。
自転車は自動車のラック上に放置したりせず,室内か鍵の掛かる場所に保管しましょう。また,自転車盗の犯人は,一般的には盗んだ自転車に乗って逃走しようとしますので,ホイールが外された状態では乗車が困難なため,有効な防犯対策になります。
3.その他の注意事項
自転車、携帯電話、カーナビ、ラップトップ・パソコン、携帯型音楽プレーヤー等、外出の際によく携行する貴重品は、万が一盗難に遭っても被害回復の可能性を高めるために、必ず各製品のシリアル番号を控えて置くように心掛けましょう。そしてもし被害に気付いたら速やかに警察に被害届を提出してください。
(了)